コンサート終了後、ホールロビーではゲストピアニストの方のサイン会や演奏された方と写真を撮ったり会話をされている様子がうかがえる。そのとき制服を着た小学生達が現れたので写真を撮ってみた。
実は今回のコンサートでは16名の小学生が歌と演奏でプロの方達と一緒のステージに立ったのだ。
出番は数曲。満員の客席を観てどう感じただろうか。自分の声や演奏の音がホールに響くのをどう感じただろうか。司会の桂さんも言っていたが、きっとこの子達にはこの経験で心に小さな種を持つことができたはず。
経験は『積む』というが、何も同じことを積むだけでなく様々なものを積むことだって大切なことだと思っている。
私も経験できることは幅広く何でもチャレンジしているが、そこでたくさんのものを得られたからこそ、今の自分になっていると感じている。だからこそそういう機会はとても大事にしてきた。
ある程度年齢を重ねてくると、得るばかりではなく与えることもできるようになり、人の為になると思うことは積極的に声をかけるようにしている。よく周囲の人たちにもいろんな機会を与えてみるのだが、興味の有無や損得だけで短絡的な回答が多くてもったいないと感じている。やってみて、出会ってみて、経験してみて得られるものは計り知れないのに。
でも中には出会いの大切さ、経験することの大切さを肌で感じてくれる人たちもいて、心に何かの種ができて芽を出している人たちもいる。種を育てるかどうかは自身で決めればいいと思うが、種を持てるかもしれない機会というのは自由ではないことが多いから、もっともっと大切にして欲しいなと思っている。